野花や草木の散歩道で一句

道端の野花、そして草や木。
どこにでも咲いている道端の可憐なお花。
古の歌から生い立ちを辿り、草木たちの古を思い浮かべながら
草花や木々を眺めてみませんか。
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蕎麦の花は白くて可愛い花
JUGEMテーマ:野花と草木を詠う


 ━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   蕎麦の花 しらじら咲けり 山裾の



   朝日のさゝぬ  斜面の畑に (木下 利玄)



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秋の陽を受けて歩いていると
畑で、白い「そば(蕎麦)」の花が秋風に揺れています。

咲き揃う蕎麦の花

「そば(蕎麦)」の古名は“そばむぎ”と云われました。
現在使われている「そば(蕎麦)」は、“そばむぎ”を略したものです。



アジア北部の原産と云われ、
古来、朝鮮を経て日本へ伝えられました。
文献では続日本記には、
“夏の旱(ひでり)の後に、粟、蕎麦、大小麦を植えしめ給ふ”
との記述があります。



この時代はまだまだ、
農民が、飢えをしのぐ雑穀とされていたようです。



冷涼な土地でも栽培が可能で
痩せた土地でも収穫出来るところから
山地での栽培が多くみられます。



特に、信州では蕎麦栽培も盛んになり
“信州そば”は、全国的に有名です。



蕎麦は、夏に収穫する夏蕎麦と
秋に収穫する秋蕎麦の品種があります。



畑の「そば(蕎麦)」は、
緑の三角形の葉の間から、花茎を出して
可愛い小さな白い花を総状につけます。

可憐な蕎麦の花



その小さな白い花が満開になり
畑全体が、真っ白くなります。
秋の陽を受けて、白く咲く花は可憐で美しいものです。



しかし、その畑の白を、源氏の白旗と見て
敵地に迷い込んだと思った祖先が、
自害したと云う土地の人は、
蕎麦栽培を嫌っていたようです。



「そば(蕎麦)」として食べるようになったのは
江戸時代の頃からです。



現在では、「そば(蕎麦)」の成分が
血管の老化を防ぐルチンを多く含んでいるため
健康に良いと健康食になっています。



今回の歌は、
白く咲いている「そば(蕎麦)」の花が
陽もささない斜面の畑にも咲いている様子が詠われています。



ここ数年、山里ではない近所の畑でも、
「そば(蕎麦)」を栽培している畑が年々多くなっているようです。
お陰で、毎年「そば(蕎麦)」の花の散歩道が増えています。



 



━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   花蕎麦と 白競いあい 鰯雲



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| | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
秋風にそよぐ「みずひき(水引)」
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 ━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   草の葉に 風は吹かねど なよなよと



    紅ゆるる   水引のはな (土屋文明)



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気温もやっと秋らしくなり
秋の日差しになってきました。



道端の雑草とも言われている「みずひき(水引)」。
夏の終わりごろから開花して
秋の気配を感じさせてくれます。
庭隅に咲く水引
「みずひきそう(水引草)」とも呼ばれています。
漢名は「金線草」です。



長い茎状に細長い花軸から、
細かな赤い花を、穂状につけます。



4弁の本当に小さな花びらは、萼です。



3弁が赤く
下の1弁が白くなっています。



上から見ると赤い花ですが、
下から見ると白い花に見えます。



それが、祝儀袋などにかける“水引”に譬えて
「みずひき(水引)」と呼ばれるようです。

咲き始めた水引

花の色で
白花は“銀水引”
紅白混じったものは“御所水引”といわれます。



この植物は雑草ともいわれてますから
繁殖力は旺盛です。



一度根づくと、
毎年秋の訪れと共に小さな花を咲かせます。




今回の歌は
秋の静かな風景のなかで
「みずひき(水引)」の小さな紅が
風も吹いていないのに
かすかに揺れていると詠っています。



秋の澄んだ空気のなかで
道端をに咲く「みずひき(水引)」は
秋の情景に合う花です。



 




━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   
   くれないの 水引草に 赤とんぼ



 
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| | 06:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
万葉集に一番多く詠まれている「はぎ」
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 ━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   秋風は 涼しくなりぬ 馬並(な)めて


   いざ野に行かな  萩の花見に (万葉集)


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「はぎ(萩)」は秋の七草の一種。
秋風とともに、やっとちらほら咲きだしました。

初秋に咲く萩

万葉の時代、「はぎ」は、
秋に古株を刈ってしまっても
春になると芽を出し生えてくることから
「はえぎ(生え芽)」とよばれていました。
万葉集では、「芽」「芽子」の字が使われています。


秋の気配を、感じさせた花だったのでしょうか。
この「はぎ」は、
万葉集に詠われている草木の中でも
一番多く詠われている花。


現在は、「はぎ」を表す漢字は「萩」です。
草冠に秋で、「はぎ(萩)」と読みます。
国字とされています。


漢名は“こしか(胡枝花)”
中国では、日本のように鑑賞されていません。


万葉集で詠まれた「はぎ(萩)」は
“やまはぎ”とされています。


今までの暑い夏から
涼しい秋風がふくようになり
山野をやっと色づかせた秋の花だったのかもしれません。


そして、花が終わったあとの「はぎ(萩)」は
屋根や垣根に使ったり、食用にもなり
人々の生活に欠かすことのできない植物だったのです。

林の中でみつけた萩

今回の歌は
季節が変わり気候も良くなり
「はぎ(萩)」の花の咲いたのを愛でる気持を詠っています。


今年の猛暑の暑さから
秋風が心地よく感じるようになると
風にさわめいている
「はぎ(萩)」の花が、いち早く秋を感じさせます。


秋風に揺れる萩の花の
お花見に出かけてみませんか。


 



━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   
   萩の花  そよふく風に  秋の声


 
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| | 14:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
恐竜のいた時代からある 「いちょう」の木
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 ━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




銀杏の実 まだ早くして 落ちたるが
 
  この園の路に  にほひたちけり
(佐藤佐太郎)




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どこからとも、臭いが立ち込めています。

路に落ちているギンナン



ちょっと奥に入った小さな道。
台風の強い風で
落ちた「イチョウ」の実が、道いっぱいに落ちていました。
傍には大きなイチョウの木があります。



枝から落ちたばかりの「イチョウ」の実の臭いは
なんとも言えないものです。



この実の内に白色硬質の核果を「ぎんなん」と言います。
これは、焼いたり煮たりと人気のある食材です。



今回は、神社や街路樹に植えられている
どこにでもある馴染みの深い「イチョウ(公孫樹・銀杏)」。



「イチョウ」は、恐竜時代からある木でした。
恐竜は、とうの昔に滅び去ってしまいましたが
中国で絶滅をのがれた「イチョウ」は
世界に広がっています。



日本には、平安後期から鎌倉時代に
仏教の伝来に伴って中国から移入されたと言われています。



雌雄異株で、扇形の葉をつけます。
木の葉が一枚葉なので、「一葉(いちよう)」と云う
この木の名前の由来の説もあります。



「イチョウ」は、若葉も美しいものがありますし
秋の黄葉になった姿も美しいものがあります。

枝に実るギンナン

雌木の実は、葉が黄変し始めるころに実を結ぶと
言われていますが今年の銀杏(ぎんなん)は
ちょっと早いようです。



緑の葉の中に黄色く熟した実が落下準備をしています。



もう少し、気温が低くなると
葉の色の変化も早くなるかもしれません。
銀杏の葉が、黄色くなって
街路樹の銀杏黄葉(いちょうもみじ)が続く道は、見応えがあります。



秋が深まって、「イチョウ」の葉が秋の陽を受けて
金色に輝きながら木々から落ちてくる光景も印象深いものがあります。



この「イチョウ」は、防火樹として特質もありますので
神社・仏閣には、多く植えられています。
各地の神社仏閣には、名木も残されています。



鎌倉の鶴岡八幡宮の石段脇の大きな「イチョウ」などは見応えがあります。
地元の神社などには、立派な「イチョウ」があることでしょう。
今の時期は、落ちた銀杏を集める人も多いかもしれません。



「イチョウ」は、老木になると
幹から、乳房状のこぶが垂れてきます。
これを乳銀杏(ちちいちょう)と云い
母乳がよく出るように祈願されていました。
ですから、信仰の対象ともなっていました。



ただ、このこぶは雄木にできるもので
ぎんなんを作らない雄木の栄養過多が原因のようです。
今でいう、メタボリック症候群の木です。



今回の歌は
宮城県出身の歌人、佐藤佐太郎の歌です。



銀杏の実が落ち始めた時の情景を詠っています。



 



 



━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



   
  風が立ち 路に拡がる 銀杏の実




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| | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
道端の「えのころぐさ(狗尾草)」
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━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



  秋の野に 花やら実やら えのこ草 (楚常)



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何処の道端でも生えている「えのころぐさ(狗尾草)」
「犬の子草」云う意味です。


古には、「えのこぐさ(犬子草)」と呼ばれていました。


「七夕に禁中にて芋の葉に露をうつして、
ゑのこ草にて結て、院中に進ぜらるるよし、
年中行事に見えたり」と「和訓の栞」にあるように
古くから使われていたようです。


毛の長い穂の形が、犬の尻尾に似ているところの名前です。

穂が陽に映えるエノコロ草

植物名ではなく、別名の「ねこじゃらし」の方が
わかりやすいのかもしれません。
子猫が、じゃれつき易いのでこうよばれています。


子どもの頃には、猫だけではなく
そっと後ろからくるくる動かして
祖母や友人を驚かせたりしていました。
やったことある人は多いと思います。


もともと、粟の原型と云われる植物で、食用にもなります。
「えのころぐさ」の若芽は、天ぷらにしたり
火であぶって食べていました。
しかし、種類によっては中毒を起こしますから注意が必要です。


「えのころぐさ」はあちこちに生えています。
ムラサキエノコロ
キンエノコロ
オオエノエノコロ
ハマエノコロ
エノコロの仲間は多くいます。
色々交わってしまい、原種というのには程遠く、
変種が多くなっています。



今回は、石川県出身の金子楚常の俳句です。


秋の野原に咲いた
さまざまな花の彩り
そして、色づき始めた実。
風に揺られ、秋の陽に輝くエノコロ草の穂。


澄んだ空気の秋の野原の情景を詠っている一句です。


 



━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   
  畔道を えのこ草揺らし 駆ける子ら



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| | 17:49 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |


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