一定期間更新がないため広告を表示しています
━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
松の下 熊谷草の 花一つ (一羽)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大きな袋状の花が特徴の「熊谷草(くまがいそう)」。
扇形の二枚の葉の間から
下部が大きな袋の様な花、ラン科の花です。
大きな袋のその形が、
その昔源平合戦の、
源氏の武将“熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)”に
ちなんで名づけられています。
流鏑馬にも見られるように
当時の戦では、背後の矢をよける為に
ふくらませた布の袋を背負って戦いました。
暗紅紫色の斑点のある大形の花。
その花を、背負った母衣(ほろ)と見たのでしょう。
暑い土地といば、“熊谷”と
夏の暑い日には、良くメディアに登場します。
“熊谷次郎直実”は、
埼玉県熊谷市の出身です。
漢名は、“蘭花雙葉草”
見たままの名前のようです。
以前は、日本全国の竹やぶの下などに群生がみられましたが
乱獲などで少なくなっています。
歴史上の人物の名前にちなんだ「熊谷草(くまがいそう)」。
それに対して“敦盛草(あつもりそう)”もあります。
歴史を感じる花、
源平の戦いが偲ばれて
それぞれの戦いを思うと寂しさも感じる花です。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
熊谷草 大きな母衣が みぎひだり
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
応援ありがとうございます!
にほんブログ村★応援ありがとう!
━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
苗代の 畦にすがれし たねつけ花
踏みつつ吾は かすみ網はる(酒井良一)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さくらが咲いて
春の気温になると、そろそろ農作業も忙しくなります。
足元には、「たねつけばな(種漬花)」が目立ってきます。
白い4弁の十字の花をのアブラナ科の植物です。
田んぼ、溝、水辺などの湿地を好んで生えています。
日本全国、どこにでもみられる草でしょうか。
農家の人が、籾種を水を付ける頃に咲くので、
籾の種漬けの時というところから
「たねつけばな(種漬花)」と云われています。
いつから伝来したかはわかりませんが
中国での漢名は“砕米薺”で、野菜譜にでてきます。
春大きくなった
「たねつけばな(種漬花)」の葉を
胡麻和えにして食べるとおいしいとか。
江戸の文政のころから天保時代にできたといわれる
愛媛を代表する民謡の伊予節の一節に
“高井の里のていれぎや”とでてきます。
この聞きなれない“テイレギ”は、
“オオタネツケバナ”です。
たねつけ花より、先の葉が大きくなっているもので
刺身などのあしらい使われていて、
松山名物になっています。
松山出身の、正岡子規も好んでいたようです。
松山名物の“テイレギ”食べてみたいものです。
この「たねつけばな(種漬花)」を知ってから
道端の花が目立つようになると
農家の人達も忙しくなって来るのかと眺めています。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
春風と 種漬け花に 耕を知る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
応援ありがとうございます!
にほんブログ村★応援ありがとう!
“サイタ
サイタ
サクラガサイタ”
戦前の教科書で、最初に出会う文でした。
江戸時代に
多くの園芸種が育成された、“ソメイヨシノ”です。
オオシマザクラとエドヒガンサクラの雑種。
明治以降、さかんに植えられ、
春のさくら情景を描いています。
開花は、東京・靖国神社の
“ソメイヨシノ”の開花が基準となっています。
一番早い年には、3月20日ごろ、
遅い年には、4月7日ごろとなっています。
かたい緑の木の芽が
少しずつ色づいてきて
薄紅色の蕾が、大きくなってきます。
木が色づいて来ると、一つ一つと花開きます。
春の花は、先ず花が咲いて花色で木を彩ります。
桜色で染まった華やかな桜並木。
“さくら”が咲いたと言うだけで
なんだか心が弾んでくるようです。
今年は、震災もあり
いつもの桜の下の饗宴に賛否両論があるようです。
そんな社会情勢を察していたのでしょうか
桜の開花も
ちょっと遅くなっているようです。
関東でもやっとちらほらと開花しています。
今年の“さくら”の花は
いろいろな思いを持って見る人が多いかも知れません。
さくら前線が動き出していきます。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━
応援ありがとうございます!
にほんブログ村★応援ありがとう!