2011.11.07 Monday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - | pookmark |
━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
石綱(いわつな)の また変若(をち)かへり あをによし
奈良の都を また見なむかも (万葉集)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
木にからみついている「石綱(いわつな)」
万葉集では、この他に「石葛(いわつた)」、
「都多・津田(つた)」と云われてた植物。
現在では、キョウチクトウ科の「テイカカズラ」と云われるものです。
この「テイカカズラ」は、
新古今集の選者である、藤原定家。
藤原定家が、式子内親王を慕うあまりに
その墓にからみついたということに由来しています。
人物名が、植物の名前になっています。
葉は小さくて、初夏に芳香のある白色の花が咲きます。
5裂して咲く白い花は、
風に揺られて今にも回り出しそうなかざ車のようです。
そして「カズラ」という名の通り
他の植物に絡みながら上へ上へと延びていきます。
奈良時代、
藤原広嗣の乱がおこり
奈良の都の平城京が、数年間廃墟となり
すっかり、荒れ果てた都を悲しんだ歌の一首です。
岩に、這い茂り白い花を咲かせている岩綱のように若返って
奈良の都を又、見る事が出来るようになるのであろうか。
這いながら咲く、かざ車のような白い花の賑わいが
都の廃墟を際立たせているようです。
奈良の都は、
来年、2010年「平城遷都1300年祭」。
色々な催しが企画されています。
万葉の頃から岩に這いながら咲き続けている、岩綱…
奈良の都で、テイカカズラを見つけてみませんか。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
藪垣を 定家葛の 絡み咲き
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
応援ありがとうございます!
にほんブログ村★応援ありがとう!