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━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大和路へ 冬入り来たり この朝け
寺にありて見る 庭の万両(木下 利玄)
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紅葉の葉も舞い落ちると
冬の陽に照らされる木々の中に
紅い実が目につきます。
その中でも
寒くなると、その珊瑚色の色味を一層増す
「万両(まんりょう)」
縁起物として、正月に飾られます。
紅い実がつくものとしては
“せんりょう”の「千両」もありますが、
他のものより下向きの紅い実が
多くついたからでしょうか?
「万両(まんりょう)」です。
この中で、紅い実の彩度が高い「千両」だけは
“せんりょう科”に属し、科目が違います。
同じやぶこうじ科の“やぶこうじ”や“からたちばな”は、
万葉集にも詠われています。
この「万両(まんりょう)」の存在が
庶民にも知られるようになったのは
江戸後期から明治時代になってからのようです。
今では、実を食べた鳥の糞からも増えると云われて
林の中でも、多く見られます。
しかし、いつの頃から「万両(まんりょう)」と認識されたのか
はっきり分かってはいないようです。
古代に見られる“やぶこうじ”や“からたちばな”が
いつの頃からか、交配したのかもしれませんが…
江戸時代になると文献にもみられます。
武士世界の江戸時代には、
“万量”や“まん竜”などとでてきます。
武士の世界では、
あからさまな金銭の名前は避けられていたのかもしれません。
その他に、江戸時代では
“あかき”とも呼ばれていました。
珊瑚の実が、冬の庭を彩る「万両(まんりょう)」。
今では、実を食べた鳥の糞からも増えると云われて
林の中でも、多く見られます。
明治時代になってから、品種改良も多く進んで
今では、多くの品種が栽培されています。
今回の歌は、
冬に入り寒さも増してきた
早朝の寺の庭に咲く、
下垂した、深みをました紅色の実が
冬庭に彩りをましている情景が詠われています。
これから、寒さに向い
冬枯れの中で、紅い実が彩りを添えてくれるようになるでしょう。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
薄日さす 万両の紅 影長く
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