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━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
梅雨に入る その日雨降り 火の如き
柘榴の花も しめりてありぬ (金子 薫園)
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関東も梅雨入りです。
今年も同じ季節が到来しました。
緑の葉が覆う中に、彩やかな紅い花が開いています。
漢名では“若榴(じゃくりゅう)”。これががなまって
“じゃくろ”から由来する「柘榴(ざくろ)」。
果物といわれても知らない人も多いのではないでしょうか。
庭木としての人気は高く
今の時期、庭の一角の緑のなかに鮮やか花が咲いています。
西漢の時代“塗林”からもたらされたといわれます。
“塗林”とは、“イランのタウリア”だとされています。
シルクロードの彼方からもたらされた
異邦の地の果実「柘榴(ざくろ)」は古代中国では珍しい物でした。
原産地は、イランからアフガニスタン地方で
エジプトからヨーロッパそして中国へと広がっていきました。
日本へは、平安時代に入って来たようで
“本草和名”では“さくろ”となっています。
今の季節、花が目立ちますが
秋になると、大きく熟した果皮が裂けて
種子一粒ずつを包んでいる種皮が見られます。
この多くの種皮を持つ果実。
メソポタミアでは豊穣と権威のシンボルとなっていました。
又、ソロモン王の宮殿の柱頭の飾りや
ツタンカーメン王の墓の文様にも使われています。
子授け、安産、子育ての神として祀られ知られる鬼子母神。
鬼子母神に祀られる、訶梨帝母の像は
天女のような姿をして、子供を1人抱き、
右手には吉祥果「柘榴(ざくろ)」を持っています。
数年前には、この「柘榴(ざくろ)」は
女性の更年期障害などに対する効能があると
日本の物と比べ、数倍大きな輸入物が多く見られました。
その時は、もてはやされましたが
種子の周りについている種皮、ジューシーな果肉。
好きな人にとっては、
口の中でかみしめるあのちょっと苦いような甘さの味はたまらないとか。
甘い果汁の後に残る種。
種皮の小さな粒故の食べにくさもあるのでしょうか。
私のまわりにも、好んで食べる人はあまり多くありません。
今回の歌は
梅雨のうっとうしい雨の中で
燃えそうな紅い柘榴の花も濡れてしまっているのだろうと詠っています。
雨の中、柘榴の花がじっと咲いています。
━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
葉の陰で 降る雨しのぎ 花ざくろ
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大きな木もあります。
木の緑と赤が対照的に梅雨の雨に映えています。
よろしくお願いいたします。
大きく咲くのですね♪
瑞々しくて生命力に溢れていますね(^^)v