野花や草木の散歩道で一句

道端の野花、そして草や木。
どこにでも咲いている道端の可憐なお花。
古の歌から生い立ちを辿り、草木たちの古を思い浮かべながら
草花や木々を眺めてみませんか。
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白い「ノイバラ」
JUGEMテーマ:野花と草木を詠う

 ━━━ 今日の歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  道の辺の 荊(うまら)の末(うれ)に 這(は)ほ豆の


    からまる君を      別れか行かむ (万葉集)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
緑が濃くなった雑木林。
雑木林の前の陽あたりの良い所に
白い「ノイバラ」が咲き出しました。


刺だらけの枝をあちこちに絡ませながら白い5弁の花が咲いています。

小さなノイバの花

「ノイバラ」は、
古来は「荊(うまら)」と言われていました。
「荊(うまら)」というのは、刺の多いものの総称です。
“ウバラ”“イバラ”ともいわれます。


今の季節、芳香を放って咲いているように
万葉の頃も、日当たりのいい道端に咲いていたのでしょう。


万葉集には、「荊(うまら)」の歌は一首だけですが
これ以降の文学作品には
“イバラ”“ウバラ”“ハナイバラ”と出てくるものは
「ノイバラ」をさしています。


「ノイバラ」は、野原に生えるバラ。
名前の通り野原や河岸に、刺のある枝を分岐させながら
繁茂しています。
花は、一つ一つ小さいものです。
咲いた花の芳しい香りは辺り一面に漂います。


今日の歌は、
千葉県君津郡の出身の防人が詠んだ歌です。


道に咲く「ノイバラ」の枝先に巻きつく豆の枝のように
からまるあなたに別れてゆくのかと
出征する朝の、妻との別れを惜しんでいる様子が
ひしひしと伝わってくるようです。


日本に咲く「ノイバラ」は、白花です。


ヨーロッパでは、シューベルトの“野バラ”が知られていますが
これは別種の野バラで、ピンクの花が咲きます。
この野バラは、ヨーロッパ各地で日本以上に親しまれています。


今、バラ園などは大輪の薔薇が咲き誇っています。
そういった園芸種のバラの台木になるのは「ノイバラ」です。
華麗なバラの花を咲かせる原動力ともなっているのです。


子どもの頃、藪に入って遊んでいる時に、
つい、繁茂したノイバラの藪に入ってしまい
スカートは破ける、刺にさされる
怒られたり、痛かったり、踏んだり蹴ったりの
今となっては、懐かしい思い出が
この花を見るたびに、よみがえってきます。


 


━━━ 今日の詠み歌 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   
   散歩道 葉影に白き 花いばら 
 


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