野老蔓は花ばかりの写真でした。
そこで、似ているヤマノイモの画像をアップします。
野老蔓の花も可愛いですが
ヤマノイモの花も、咲いているのかどうかわからない
小花が涼感を誘います。
もともと、中国雲南省の原産のものです。
中国では紀元前から栽培されていたようで、
日本でも、渡来して栽培されていたというのが奈良時代の頃でしょうか。
今では野生化しているのがほとんどです。
強い生命力は、自然薯とともに培われたものでしょう。
茎は細長く、左巻きに
他の植物にからみつきます。
花の後は、
三稜翼を持った果実を結びます。
葉の付け根には
珠芽の「むかご」をつけます。
根っこは、自然薯。
掘るのは難しいです。
「むかご」は根の自然薯と同じ栄養があるそうです。
晩秋の散歩で、見つけられるかもしれません。
北原白秋の歌の中に、花の可憐さがうかがえる一首。
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目にたたで 涼しきものは すずの秀(ほ)や
月の夜頃の 山いものはな (北原白秋)
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